- 当院について
- 病院長挨拶
- 看護部長挨拶
- 医療安全に対する取り組み
- 感染対策に関する取り組み
- 個人情報保護方針
患者さんに寄り添い、地域から信頼される病院になります。
宝塚市立病院は、昭和59年(1984年)5月に開院して、もうすぐ40年となります。開院の10年以上前から市議会を中心に検討が重ねられました。昭和54年5月に宝塚市総合医療施設対策審議会の「宝塚市総合医療施設(市立病院)の設置について」という、文書が残されています。
その中には、来るべき高齢化社会を見据え、「地域医療の中核機関として市民総合医療施設を設置し、包括医療を推進し、疾病に罹患した時には高度の専門医療を提供し、以て市民の健康保持増進に努めるべく、その充実強化をはかる必要がある」と述べられています。これは、現在の地域包括ケア構想と一致するものであり、当時から受け継がれてきた当院の使命、果たすべき役割が明確に示されています。
開院から40年近くが経ち、地域の中で市民のみなさまに大切にされて、いまの病院があります。その間に、阪神淡路大震災、医療を取り巻く環境の変化、新型コロナウイルス感染症のパンデミックなど、さまざまなことがあり、時々に対応しながら、多くの先輩方の思いも受けて、今があります。
「不易流行」。松尾芭蕉が「奥の細道」を旅する中で体得した概念であるといわれています。「不易」とは、いくら世の中が変わっても変わらないもの、変えてはいけないもの、「流行」とは、世の中の変化とともに変わっていくものの意味です。私たちは、設立当初から脈々と受け継がれている多くの方々の思いを大切にしながら、未来に向けて変わり続けていきます。
宝塚市立病院にお越しになるすべての方々、お一人お一人に、その方のための一杯のお茶でおもてなしできるような、そんな看護をめざしていきたいと思います。
2023年4月
看護部長 大西 アイ子